―2年前。 「あ、あたし、切原のことが好き。」 中学2年の夏休み前、告白された。 いつもの俺なら気軽に断るのだが、相手が相手だった。 彼女は中学入学してから、初めてできた親友。 俺は彼女に親友≠ニいう感情をもっているだけであって それ以外、またはそれ以上の感情なんてもっていなかった。 だけど、彼女は俺に恋愛感情をもって接していた。 それに俺は気付かなかったんだ。 「……ごめん。俺、アンタのこと好きじゃねぇし…。」 でも、今は全国大会が目の前であって、テニスに集中したい。 という理由で彼女の告白を断った。 それから、夏休みが終わり何となく彼女とは気まずく、話しにくかった。 それを見かねた友人たちがいろいろと聞いてきたが、俺は無視した。 その後、彼女とは必要以上のことは話さず、ただのクラスメイトという存在になった。 3年のときはクラスが違ったし、高校に入学して、1年のときもクラスは別だった。 そして、今日から高校2年生。 今日くらいは、と朝早く家を出た。 学校に着き、先輩や友達と軽くふざけあった。 そして、中庭に貼り出してあるクラス替えの掲示板を見た。 「切原赤也」 「」 そこにあったのは、俺の名前と アイツの名前だった…。 Love of You. Time will take care of the rest. (あとは時が解決するでしょう) TOP | >> _________________________________________________________________________________ 新連載です。 主人公と赤也は高校2年生です。 (08117) |